「成功する心理モデル」に詳細が記載されていますが、本から抜粋してご紹介いたします。
「依存」のステージを通り抜けたら、次のステージは「自立」です。
自立のステージは、「自分が自分の人生を幸せにしていこう」という段階に入り、今まで親や周りだけに頼っていた、あるいは依存していたのが、今度は自分で自分の人生に主体的に関わっていくようになります。
自立してうまくいってる時は、自分が自分のことを成功させている、幸せにしているという自信につながりますが、うまくいかなかったり、周りを幸せにできないと、自分を責めてしまい、自分がいけないんだと加害者意識を持つようになります。
自立のステージに入ると、今まで依存のステージで役に立った「頑張る」「努力する」「期待」「完璧主義」などのルールがうまくいかなくなるのです 。
自立のステージに入って、依存のステージのルールを持ち込むと、あなたが頑張れば頑張るほど、努力すれば努力するほど、人間関係がうまくいかなくなるでしょう。
依存の時に被害者意識に反発して、もう傷つけられるのもコントロールされるの嫌だと言って自立してしまうと、加害者意識を強化してしまいます。
「自分が自分を幸せにする」「自分が周りを成功させるんだ」という自分が周りをという意識を強化してしまうのです 。
故意で加害者になろうとしてるわけではないのですが、あなたが加害者意識を持つことで被害者意識を持つ人が周りに増えてくる、あるいは周りの人を被害者にしてしまうのです。
自立から相互依存のステージに成長していくには、加害者意識を手放し。「感情に責任を取る」ことが大切になります。
罪悪感の段階の失敗感や罪悪感を未完了のままにしておくと、デッドゾーンの段階でその補償として「義務感」「役割」というワナとして現れます。依存のステージで未完了なワナはそのぶん自立の段階でより次の意識として出てきます。
感情に責任を取るとは自分の感情をきちんと感じることで、自分がイライラしてるのに抑圧したり我慢することは、感情に責任を取ってる事になりません。
感情を感じること、そしてその感情への対処、感情を癒すこと、そして共感力、この三つがポイントになります。
「自立のステージ」では自分が自分を幸せにすることに意欲をもちます。
依存のステージでは自分の幸せが周り次第なので嫌な体験、傷つく体験をすればするほど、自分の力でという自立への思いが強化されます。「自立の幸せ」は自分を幸せにしてくれる人、もの、状況を追い求め、その実現のために行動するやりがいのあるステージと言えます。このステージでは最初のうち、人生でも仕事でも、目標を持ち達成していくことにより「依存の幸せ」の何十倍もの満足感を感じることができるでしょう 。
しかし自らチャレンジすればするほど、失敗、間違えも増え、完璧主義も重なると自分のせいだと自分を責めてしまいます。
自分を責めるだけでなく周りも責めてしまうのです。「自立の幸せ」は依存のステージよりも満足感がありますが、その満足感は長くは続かず、次から次へ、もっと自分を幸せに満足されてくれるもの求めることになります。
そして結果が得られないと不安がより増してくるようになります。自立のステージでは自分が自分を幸せにすることに夢中になっているので気づくと周りを不幸にしてしまっていることが少なくありません。
「デッドゾーン」の段階に入ると、自分を幸せにしてくれるはずの家族も仕事もお金も物質も手に入れているのに、ワクワクしないし、生きる情熱を失っていることが多くなるのです。忙しくて家族と人生を楽しむ余裕もない、あるいはその家族さえも持たない、家族がいてもあなたの傍から居なくなってしまうなど「一体自分は何のためにこんなに頑張ってきたのだろう」という気持ちになる「自立の不幸」がやってきます 。
自立のステージは「加害者意識」と言われる自分のせいでこうなったという意識が強く、自分がいけなかったんだ、自分が背負わなければ、自分が頑張らなければ、という真実ではない男性性が未熟な形で出てきやすくなります 。
自立のステージでの大切なこと
感情に責任を取ることが大切です。自分がこのような感情を感じているのは、自分が作り出しているんだ、という見方をし責任の取り方を学びます 。
この自立のステージにおいて、とても大切なのがヒーリングです。
自分の味わいたくないような怒り、イライラ、不安のようなネガティブな感情を抑圧してしまうと、あなたが感じたい喜びや楽しさ、幸せというポジティブな感情も感じなくなってきます。無感覚が感情に陥ってしまい、それこそ デッドゾーン の段階と呼ばれる死んだような感じになってしまうのです。」喜びも悲しみも、幸せも怒りも感じず、なぜ生きているのだろうと虚しくため息をつくでしょう 。
感情に責任を取るとは、感情をコントロールすることではありません。感情をあまりにもコントロールして抑圧すると、あなたはそれこそストレスの塊になってしまいます。抑圧して抑圧して、結局ある時に切れて爆発するのは感情に責任をとっていることにはなりません 。