Aパターン 「ダメでない自分」が「自分を否定する他者」を責める。
「ダメでない自分」は、自分をダメだと思っていないので、否定されると否定した他者に怒る。ダメなのは、「ダメな自分」なので、「ダメでない自分」は悪くない。
Bパターン 「ダメでない自分」が「ダメな自分」を責める (自分がダメなことをしていると認識している)
例えば仕事が遅い時に「ダメでない自分」が仕事が遅い自分はクズだと「ダメな自分」に怒ります。これが罪悪感、劣等感、後悔、自己嫌悪、自己卑下、恥などの感情です。
「ダメでない自分」が「ダメな自分」を責めることで自分自身の問題として捉えることから逃げているのです。
自分自身の問題と受け止め悲しむより「ダメな自分」のせいにして責めてるほうが楽だからです。
この「ダメでない自分」は Aパターン の「ダメでない自分」と同じ自分です。
ですから自己正当化して他者を責める自分と罪悪感で自分を責める自分は同じ自分であり、他者を責める人は自分を責めますし、自分を責める人は他者をも攻めるわけです。
「ダメでない自分」が「ダメな自分」を責めると共鳴同種の法則により自分を否定する他者を引き寄せるようになります。
つまり「自分を否定する他者」とは「ダメな自分」を責める「ダメでない自分」を映してるわけです。
もし「自分を否定する他者」の中に自分の姿を見ることができれば「ダメでない自分」はたちまち消失してしまいます。これが同種療法の極意です。
「自分を責める他者」とは「ダメでない自分」そのものであり「ダメな自分」であるインナーチャイルドに責任転嫁していることに気づくことができれば、「ダメでない自分」は「ダメな自分」と統合され悲しみの段階に上昇することができます。
Cパターン 「ダメでない自分」が「ダメな他者」を責める
「仕事が遅い他者」は「ダメでない自分」の価値観では悪であり自分の価値観を否定する存在となります。すなわち怒りが生じます。この「ダメでない自分」はAパターン やBパターン と同じ自分ですから、他者に厳しい人は自分にも厳しいし、自分に厳しい人は他者には厳しい傾向があります。つまり罪悪感の強い人は「駄目な他者」への怒りも強いということです。
もし自分には厳しいけれど他者には優しいという人がいたら、そこには怒りの抑圧があると考えられます。
怒りの対象である「ダメな他者」とは実は「ダメな自分」を表しています。「ダメでない自分」が「駄目な他者」の中に「ダメな自分」を見出すことができれば、それは自分がもともと「ダメな自分」であったことを認識することになります。
こうして分裂していた自己が再び「ダメな自分」に統合され、悲しみの段階に上昇することができます。「駄目な他者」の中に「ダメな自分=インナーチャイルド」を見ることは大きな気づきをもたらしますのでインナーチャイルド癒しにおいてとても重要になります。
また自分がいかに自分の事は棚に上げて、人は攻めているかも認識することができるでしょう。
Dパターン 「ダメでない自分」が「ダメな自分」を責める(他者がダメなことをしていると認識している)
仕事が遅い部下に対して「自分がダメだから部下の仕事が遅い」と考え「ダメでない自分」が「ダメな自分」を責めることがあります。
よく自分の子供が悪いことをすると自分を責める親がいます。
このような人は責任感や加害者意識が強すぎるのです。「ダメな自分」を責める「ダメでない自分」はAパターン、Bパターン、Cパターン と同じ「ダメでない自分」です。
このような加害者意識の強い人は、被害者意識も強く、ちょっとしたことで責められたと感じ、罪悪感を持ったり攻撃的になったりする傾向があります。
大事なことは自分を責めるのではなく他者のやったことに共感し、悲しみを感じることです。そして同じ悲しみを自分も持っていることを理解するのです 。
*抜粋なので、ぜひ本を読んで理解を深めてください♪