「成功する心理モデル」に詳細が記載されていますが、本から抜粋してご紹介いたします。
「自立」のステージを過ぎると「相互依存(共同創造)」のステージにいきます。
この段階に入ると被害者意識も加害者意識も卒業し、無害者になり安全に人と関われるようになります。
相互依存のステージでは、今まで自立のステージで役に立ったことそのものが、問題となります。
例えば自立のステージで役に立ったことに「こだわり」があり、自立のステージでは「人生哲学」や「パーソナリティ」は評価の対象だったのですが、相互依存のステージに来ると、「自分というのはこういう人間だ」と自分のパーソナリティが制限になってしまい、あなたを小さく求めてしまいます。他にも「道徳主義」は素晴らしいことではありますが、その道徳を人に強制したり、自分の行動範囲を狭めてしまっては幸せにはなれません 。
相互依存のステージに入ると概念的なことや理念的なことがあなたの罠になりえます。
相互依存のステージで成長していくと、問題も無意識レベルになり、過去自分が経験したことよりも、無意識レベルで持っているものが、自分の幸せや成功の妨げになります。
例えば実際に何かが起きたわけではないのに孤独を感じたり、自分が悪い人間だと思ってしまったり、自分を攻撃してしまう概念が問題になります。
「相互依存の幸せ」
「相互依存」とはお互いに依存し合う「共依存」とは違い、お互いに個人として成熟し、対等なパートナーシップを取り、お互いの幸せに創造的に関わっている「共同創造」の関係です。相互依存のステージでは心の幸せを求めるようになります。人生に調和がもたらされ仕事、家庭、人間関係、健康のバランスが取れてくるのです。
このステージでは、一人の幸せ、自分だけの幸せはなく、ともに幸せになり、家族、職場の幸せこそがあなた自身の幸せと至福、喜びの源になることを体験していきます。
相互依存のステージでの大切なこと
心が成長し相互依存のステージに入ると思考、想念に責任を取ることが大切になってきます。私たちが人生で幸せ喜び、あるいは不幸や不安を体験するのは、私たちの思考によって大きな影響を受けているからです 。
自立のステージまでは考えてるだけで実際にやっていないのだから問題ないのですが、相互依存のステージになるとあなたの考えていることが現実に大きな影響を与えるのです。
マインドは現実と想像とか区別がつかなくなってきます。あなたが考えたことを実行しようと意識が働きます 。
私たちがどのようなことを考えているのかに気づき、あなたと周りの人が幸せになるように、成功に向かうような考え方を選択していくことが、相互依存のステージの責任のトレーニングになります。
私達の行動、態度、感情は90%以上自動的に反応していますから、なかなか意識することはできません。その行動、態度、感情に影響を与えているのが私たちの思考です。
どのような考え方をしているのか、どのように考え概念を持っているのか、そのことが私たちに影響を与えます 。
思考に責任をとる上で、ばれなければいい、というような考え方も、この相互依存のステージでは不誠実で大きな問題を引き起こします。
相互依存のステージでは秘密やごまかし、あるいはバレなきゃいいなどの思考パターンを誠実な思考パターンに訂正することが求められます 。